「そっか。じゃあ、私とちょっとおしゃべりでもしよっか ? 」 瑞恵も暇を持て余していたらしく、店の奧に腰掛けて話をしだした。 「なにか、私に訊きたいことない ? 「そうだなあ : 思いを巡らせてみる : やはり、瑞恵には同級生として学園での逸美のことを聞いてみたい。 「逸美って、学園ではどんななんだ ? 「どんなってなにが知りたいの ? 「なにつて言われると困るけど、僕の知らない逸美はどんな感じかなあーって」 と 「つていうと、男関係 ? 」 あや な瑞恵は妖しく目を輝かせて言う。 断「いるのか ? 」 判 僕はなんだかすごく動揺して瑞恵に聞き返した。 で け . 「なわけないでしよ。瑞恵は男嫌いなの、お兄さんだって知ってるでしよ」 見 : なんだ、そうだよな。なぜだか少し安心した。 章「でも、どうして男嫌いになったんだ ? 第「教えて欲しいー ? 103
心するものだなんて、今まで気づきませんでした」 ほお 穂乃香さんは頬を染めてそんな風に言うと、恥ずかしそうに俯いた。 「そんなあ、僕はなにもしてませんよ 少し、背中貸してもらってもいいですか ? 「あの : ・ 穂乃香さんは、ゆっくりと静かな調子で言葉を選ぶようにそう言った。 うれ 僕は穂乃香さんが、少しは僕のことをアテにしてくれているのかと思うと嬉しかった。 「背中 ? ええ、もちろん。背中じゃなくても、肩でも構いませんよ」 「ありがとう。ごめんなさい。では、少しだけ : : : 」 そう言って穂乃香さんは、僕の肩にもたれかかった。 しかし「少しだけ」という言葉とは裏腹に、穂乃香さんは崩れるように肩の中に埋もれ、 目を閉じた。 「あ 5 あ、なんだかホッとします。こうやって人の温もりを感じるなんて、本当にどのく 備 らいぶりかしら。とってもいい気分です : ・ 準 の 僕は、いつも二人の妹に頼られている穂乃香さんも、時には誰かに頼りたいこともある り 祭 そんな女性的な一面を垣間見たような気がした。 章「穂乃香さん ? しばらくの沈黙の後、穂乃香さんをのぞきこむと、穂乃香さんは小さなかわいい寝自」を 第 うつむ 129
唇が離れると逸美が言う。 、あたしだって、素直になりたいよ」 「あたしだって : その言葉は、少しだけ涙声にかすれていた。 僕は、黙って逸美の後頭部を手で支えると、そっと抱き寄せ、再び唇を重ねてゆく。 、まどよく分かった。 逸美の気持ちが痛 ( ( どこかで、見栄とプライドと強がりだけだった学生時代の自分の姿を、逸美を通して見 たような気がしていた。 僕は、ゆっくりと唇から舌をのぞかせると、逸美の唇の先を静かにノックした。 こすると逸美は唇を少しずつ開いてゆき、僕のその舌先を必死に導き入れようとしていた からだ な 逸美の少し汗ばんだ身体は、緊張で震えていた。 し 僕は、舌先を逸美の導きどおりに、逸美の唇の中へと滑りこませてゆく。 こた で逸美もそれに応えて、僕の舌に自分の舌を絡めてくる。 ぎこちないが懸命なのは、はっきりと伝わる。 ~ え U 見逸美の唾液が唇の先から零れ落ちる。 章 僕は、その唾液を唇をすばめて、すすり上げる。 逸美の唾液は、かすかに桃の味がした。 第 月 5
「さあて、誰、でしよう ? 「あ、その声は : 女性は、頬を真っ赤に染めて、笑顔で振り返る。 ・ : 半年ぶりに見る、穂乃香さんだー 「あれ、穂乃香さん、少しふくよかになりました ? 」 「ええ。少し : 穂乃香さんは、頬を染めたまま俯く。 の 「いらっしゃいませ、でいいんですか ? な 、え、違います」 わ「そうですよね。今日はどちらにみえたのですか ? と「そうじゃなくて : ・・ : 」 の 「えっ ? 」 も る ま、って言ってもいいですか ? 」 「ただい わ ・ : も、もちろんです ! 」 変「えつ、ええー ほほえ グ穂乃香さんの顔が、たちまち微笑みに変わってゆく。 ロ 「じゃあ、改めて : : : ただいま帰りました ! 」 「お帰りなさい。ずっとお待ちしていました」 工 うつむ 幻 9
そして、彼女の舌先と少しずつ絡めていった。 「あっ : 僕が抱いた彼女の小さな両肩が少し震えた。 だえき 琴里ちゃんの小さな舌先に自分の舌先を絡め、清浄な唾液を吸い上げる。 「はむつ 最初はその行為に驚いていた琴里ちゃんだったが、しだいに同じように僕の舌先を絡め こむようになっていた。 琴里ちゃんの白く綺麗な歯を舌先で開き、ロ内を舌で探る。 は一つっ一つつ・ 「んっ : あふ 溢れ出た琴里ちゃんの唾液を舐め取ると、かすかに桃の味がした。 ここで桃のジュースでも飲んでいたのかな ? そう思いながら、ごくりと呑みこんだ。 「お兄ちゃん : : : 」 「琴里ちゃんの、とってもおいしいよ : 「やだ、なんだかドキドキするよ」 「僕もだよ」 今度は更に琴里ちゃんの唇を求めてみた。
「えっ : 「あたし、まだアンタのこと認めたわけじゃないんだからー 逸美は、ズボンを穿いて立ちあがると、独りで駆けて行ってしまった。 素直になるのは、難しい しかし、かっての自分のことを振り返ると、別にセックスのことじゃなくても、もっと こわ プライドが高くて、もっと傷つくのが怖くて、もっと素直じゃなかったような気がした。 しかも逸美には一度、信じた男に裏切られた過去もある。 そう考えると、なんとなく逸美の気持ちも分かるような気がした。 僕が家に帰ると、逸美はもう自分の部屋に入った後だった。 翌朝、逸美はいつもと同じように制服姿で時間ギリギリに一階へと駆け下りてきた。 「おはようつ ! 」 まだパジャマ姿の僕と目が合うと、逸美は僕にそう挨携した。 「 : : : 昨日の、痛くないか ? 」 僕が逸美を気遣うように小声で言うと、 「そりや少しは違和感あるけど、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」 そう小さく答えて少し笑った。その顔は明らかにそれまでとは違った明るい顔だった。 126
僕は、大きく頷くと、穂乃香さんの両股を掴んで奥まで一気に突き入れてゆく。 あああっ 「つつ : 膣ロの周りから真っ赤な鮮血が滲み出てきて、白いシーツに沁みていった。 僕は、ゆっくりと腰を動かし始める。 「痛くない ? 「あっン : : : 大丈夫です。 : : : 気持ちよくなるように、しても大丈夫ですから : ・・ : 」 僕は、できるだけ痛くないように、陰茎全体に穂乃香さんの愛液をたつぶりなじませる ちゅうそう ようにしながら抽挿を続けてゆく。 、あっ : あっ : 「あっ : 「どこまで入ってる ? 「私の、ずっと奧のところまでズンズンって入ってきて、ます : ・ 「痛くないか ( ? 「少し痛いですけど : ・ 頭の奧が温かくなにかに包まれるような・ : いい気持ち、です : ・ : 僕は、言葉を返す代わりに、繋げたままでキスを返した。 穂乃香さんも、自分から舌を絡めてくる。 穂乃香さんの中の、僕自身が更なる膨張を遂げているのを下腹部に感じる。 「少し速く動くからね」 つか 150
洗っていった。 「そんなに硬くならなくても大丈夫ですよ。リラックスしてくださいね」 ピーチは慣れた手つきで手を動かす。 「もちろん。むしろ硬くなっているのはこっちの方ですよ」などと冗談の一つでも言って、 膨張したペニスを差し出せればもう少し楽になるのだろうが、妙な緊張感がいつまでも取 れない ペニスは膨張どころか小さく縮こまっている。 ピーチの手は、、 ーっ下腹部に下りてくるのだろうか : それまでに萎んだペニスをどうにか膨張させたい気持ちだった。 しかし、上半身を洗い終わり、いよいよかと思うと、ピーチは背中へと回ってゴシゴシ 所と擦り始める 場 「ほっそおい 痩せてるんですね。なんか、アタシ、太ってて恥ずかしい」 「そ、そんなことないですよ」 僕は、前へと再び回ってきたビーチの裸を直視した。 さこっ グ くつきりと浮き出た鎖骨、少し垂れたバストの先にある褐色の乳首、ほんの少しプクリ ロと突き出した下腹部の奥にのぞく黒々とした茂み : ・ プ 僕がそんな風に見ていると、いよいよピーチの手が下腹部へと伸びてきた。
壁に「」と書かれたペナントが貼ってあり、本棚の上にも東京タワーの置物 があった。 逸美は、僕がかって彼女と同じ歳の頃に思っていたように、東京という大都会への憧れ を抱いているのではないだろうか。 そう考えると、僕に心を見せてくれない逸美も少しだけ身近に感じることができた。 最後に琴里ちゃんの部屋に案内された。 花柄のカーテンに、ぬいぐるみに、ファンシーボックス : おとめ つくえ いかにも女の子つばい乙女ちつくなレイアウトで、机やタンスには、シールがペタベタ と貼られていた。 「今、学園でかわいと、 、 / ールとか集めるのが流行ってるの れ「それで机に貼っちゃうのか」 残「だって、かわいいんだもん。 。いでしょ ? 」 取穂乃香さんと逸美の部屋を見てきて、琴里ちゃんの部屋が一番普通の女の子らしかった ので、なんだか少し安心した。 代 時 僕は疲れていたせいか眠くなってきたので、一人で客間へ戻って布団に入った。 章 そして、まもなく眠りへと堕ちた。いつもよりも、ずっとずっと深い眠りだった。 第 あ了一が
加算されていくなんて、この仕事に就いて初めて知った。 連日の睡眠不足と過労のせいだったが、最後の詰めの段階で眠ってしまったのは命とり だった。 「君だけの責任じゃないさ。私をはじめこの部全員の、いやこの会社全体の責任なんだ」 大学の同じ学部の三年先輩にあたる上司は、わるようにそう言ってくれた。 「君の働きぶりは、上司としてもよく分かっているつもりだ。私も君に頼りすぎていたと ころもあると少し反省しているよ。働きすぎだよ。疲れているのかもしれない。、 少し休み でも取って、どこかでのんびりしてきたらどうだ ? 」 しかし、その時の僕にはその一一一口葉は響かなかった。 所 明らかに自分自身が悪いのだ。 場 資料不充分、注意力不足、プレッシャーに対する精神力の弱さ : た 更にいうと、その上司の一『〔葉をどこまでうのみにしていいか分からず、怖かった。 帰四年前にこのレールに乗ってから、僕は何度も目にしてきた。 グ この世界は、ちょっと油断するとすぐ追い抜かれる わな ロ甘い一一一一〔葉に安心しようものなら、たちまち罠にハマって堕ちてゆく。 プ上司は僕に休暇を取らせて、一線から外すつもりということも充分に考えられる