。 ( んでしよう : 「祖父の話ですか ? なにからお話ししたら、、 「僕が会ったのは、今からもう四年ほど前、卒業旅行で九州を旅していた時でした、 「そうおっしやってましたね。そうあの頃、祖父は一週間旅に出ては帰ってきて数日家に いて、また一週間旅に出るということを繰り返してましたー 「どこに行かれたんですか ? 」 「分かりません。ただ、いつも家で取れた桃をリュックの中に人れて出て行きました、 「あっ、その桃を僕も三ついただきました。とてもおいしかった : ふさわ 「その桃をどうするのと聞くと、これで相応しい相手を探すんじゃって言ってましたけど、 私にはとうとうなんのことなのか分からなかった 「相応しい相手 : : : 」 「で、ある時、見つかったぞと言って帰ってきたんです。その日から、祖父は旅に出なく 一一なりました。そして数ヶ月後、もう思い残すことはないと言い残して眠るように亡くなり カました」 の 「そうでしたか・・・・ : 」 狂 おじいさんは、旅でなにを見つけたんだろう : 章 もしかしたら、その相応しい相手というのは : 五 第 183
穂乃香さんは頬を染めながらそう言った。 僕は、なんだか妙に意識してしまい言葉が出ない 沈黙がしばらく続いた。 「静かですね」 僕は思いつくままにそう言ってみる。 「ですね : : : 」 穂乃香さんも答えに困っているのか、それだけしか答えない 「ねえ : : そんな風に口を開いたものの続く一言葉が出ない なんだか胸が高鳴って、ドキドキしてくる。 穂乃香さんはどうなんだろ。 穂乃香さんは、頬を染めたまま俯いて僕の顔をまともに見てくれない 「あの : ・ 僕は、なにを一言うかも決めずにとりあえず口を開く。 すると : ふろ 「あ、あの、私 : : : まだちょっと早いけど、お風呂に入って、もう寝ようかと思います」 138
「あたしから距離を置こうとしてる : 「そんなことはない」 「分かってる。それで、あたしが言葉を荒らげないような当たり障りのない会話をしよう としてるんでしょ 「そんなつもりもない 「そんなこと言ったって、男はみんなそう」 「みんなは知らんが、僕は違う」 「じゃあ、証拠見せて」 。ーんだ ? 「どうしたら、、、 と いくじなしなんだ」 「ほうら、やつばり、 すく さみ な 僕は、そう言って淋しそうに俯く逸美のアゴを、人差し指で掬って上を向かせると、驚 し いてほんの少し開いた唇を、僕の唇で塞いだ 断 判 「んっ ! 」 で 「決めつけはよくない。そして、強がりもよくない、 カ 見「 : : : んんっ : 章逸美の静かな吐息が漏れる。 第逸美も自分からは離れようとせず、むしろそのまま受け入れようとしている。 うつむ ふさ 月 3
そう言って案内してくれたそこには、琴里ちゃんがどこかで拾ってきたオモチャや日用 きれい 品などの「お宝」が、綺麗に並べられていた。 すいそう ひび割れをガムテープで補強された水槽が窓際に置いてあって、シーモンキーを飼って いるんだと自慢そうに話してくれた そうだ : : : あとは、あの廃屋だー 僕は、琴里ちゃんが秘密基地だと言っていた廃屋へと向かった。 いないのかな ? いや、きっといる。他にもう心当たりはないからいてもらわないと困る。 とにかく中に入ってみることにした。 「琴里ちゃん」 ひざ 琴里ちゃんはそここ、こ ( ( オーーー琴里ちゃんは、灯りのつかない部屋で、しょげて膝を抱え てうずくまっていた。 よかった。捜したんだよ」 「・ : ・ : 捜さなくてもよかったかも」 「どうして ? 「帰っても逸美ちゃんに合わす顔ないもん」 あか 8
「逸美の中からいやらしい液が出てきたかい ? 「ああン : : : 。知らないよお 5 」 そう言いながらも、逸美のローターを押し当てる手には力がこめられている。 自然に腰がだんだん浮いてきている。 。今度は、ロ 1 ターの線の部分を持っ 「そう、どんどん腰を気持ちいい方に動かして : て、いやらしい液を出している上にある、お豆に押し当ててごらん」 僕は、瑞恵に教えてもらった方法を逸美に伝えた。 逸美は、言われるままにローターの線を持って、クリトリスの方へ持っていこうとする。 そこで、僕はスイッチをさらに押し上げて「強」の位置にする。 逸美が線の部分を持っていたロータ 1 は、一度クリトリスの先端に当たると、不自然な 動きをして、花唇へとぶつかっていった。 なあに . 「あつあン : しかし、言葉とは裏腹に突然の予期せぬ動きに反応した膣口からは、更に多くの愛液が カ の溢れ出てくる。 いやらしい液が出てきてるよ : : : 」 狂「ほうら。いつばいいつばい あン : 章「やつだあ : 第逸美はそう言いながらも、もうローターの本体部分に持ち替えて、グリグリとクリトリ 165
琴里ちゃんはそう一言うと、ペコリと頭を下げる 「もういいよ。じゃあ、仲直りだ」 琴里ちゃんと逸美が仲直りの握手を交わしていると、穂乃香さんが台所から声をかける。 ーーわ。出てきたらみんなでご飯にしましょ 「お風呂沸かしてあるから、入ったら、、 「そうだね。琴里の顔を見たら、急にお腹が空いてきちゃったよ」 琴里ちゃんのあとに僕もお風呂に入り、皆でタ食を食べた。 そして、昼間の疲れもあり、早々にそれぞれの部屋へと戻っていった。 しかし僕は、夜中になっても琴里ちゃんのことが気になって眠れなかった。 琴里ちゃんは、起きているのだろうか : ゆっ・つカ 気になって廊下まで出ると、それに気づいたのか琴里ちゃんも部屋から出てきた。 少し 0 脚に開いて歩く姿が痛々しい を 僕は、他の二人に気づかれないように小声で話しかけた。 熱 「身体、大丈夫か ? もう痛くない ? 」 幼「ちょっと痛いけど、平気だよ。でも、アソコ、まだなにか入ってるみたいかも : 章 琴里ちゃんも小声で返す。 なにかあったら、僕に言いなよ」 第「そっか :
気持ちも考えず、僕は行為を強制している。その上で、恋人のような振る舞いではない からと彼女に違和感を覚えたりしている。僕はあまりにも自分勝手でなにも分かってな そんなことを考えていると、。へニスはいつのまにか完全に勢いを失っていた。 小さくなっちゃったよ」 「あれ ? ちっ ビ】チは、萎んで膣からスルリと抜け落ちたペニスを握って、何度も激しく上下させた。 そのシゴきが激しさを増せば増すほど、ペニスは膨張を拒否するように萎えていった。 ーいです」 「すみません。もう、 ーいの ? もう少し時間あるわよ」 「え ? 「いいんですよ、もう。ごめんなさい。たぶん僕、今日はダメそうなんで : 僕は、そう言って、べッドの下から脱衣カゴを引き出し、トランクスを穿き始めた。 これがその日の夜の出来事だ。 確かに、この時感じた「精神的ななにか」が、休暇を取ろうかどうしようかと思ってい た気持ちに追い討ちをかけたことは間違いない でも、直接の原因についても、やはり簡単に触れておかねばならないだろう。
「いや、でも、やつばり : : : 」 そう言う僕を制して、琴里ちゃんは声をあげる。 つ、み、ちゃ 5 ん。お兄ちゃんにお部屋見せてあげてよ」 応答はない。しばらくして、ガラリと扉が開く。 「逸美ちゃん : : : 」 ほほえ 無邪気に微笑む琴里ちゃんに、プスッと迷惑そうな顔で逸美が言う。 「ヤだ。見せたくない : そう言って、ピシャリと扉を閉めた。 「ありや : 「だから、言わんこっちゃない 「いいのいいの。ほっときましよ。逸美ちゃんは、そういうとこあるんだ」 「そういうとこって ? 」 「男の人に対して、なんていうか、こう : : : 」 「警戒してたりするっていうこと ? 「そだね」 でも、少しだけのぞき見た逸美の部屋で、ちょっとしたことに気づいた。
僕がそう一言うと、穂乃香さんは黙って強く頷いた 僕はその顔を見て、しだいに腰の律動を速めていく。 うつ・ 「うつ : 穂乃香さんは、少しの苦痛と快楽の間で揺れて、声が出そうになるのを指を噛んで、こ らえている。 何度も抽挿を繰り返すうちに穂乃香さんの膣の中は、一気に僕の陰茎を包みこむように 収縮してくる。 僕の陰茎の先端、裏側、そして全体に、言いようのない快感が電流でも流れるように、 ビリビリと仏わってくる。 限界が近づいていた。 僕は、更に律動を速める。 穂乃香さんも耐えきれず、ロから指が離れる。 ああっ : ああっ : 「ああっ : 「もう、イキそう : 穂乃香さんは黙って頷く。 律動は限界まで速まり、部屋の中にパンパンと腰を打ちつける音が響く。 「くううつ、出そうです」 752
天衣家の神社ーーっまり天衣神社で年に一度行われる秋祭りが一週間後に近づいていた。 穂乃香さんは、ここ数日いつにも増してバタバタと忙しく働いていた。 すみずみ 巫女として、祭りで販売するものの準備や社内の隅々の掃除に追われているようだった。 僕は、分からないながらもなにか手伝いたいと申し出たが、僕ができるのはせいぜいお おうぎ 祭りで売るお札や扇やおみくじを機械的に作ることぐらいで、穂乃香さんの忙しさをたい して和らげてあげることもできなかった。 僕は、それでも精一杯できる限りのことをして手伝った。 「僕の方、終わりましたから、そちらでなにかお手伝いできることがありましたら : 社の出口付近に座って穂乃香さんに一一 = ロう。 わたし 「ありがとうございます。じゃあ、私もひと息入れようかしら」 穂乃香さんも作業から手を離し、僕のそばに寄ってきてその隣に座る。 「朝からずうっとですから、疲れたんじゃないですか」 ふうっと長い息を吐いた穂乃香さんに僕がそう問いかける。 だれ 「少し。でも、私が疲れたなんて弱音を言っても誰も代わってくれる人はいませんからね」 「穂乃香さん : ・・ : 」 穂乃香さんの明るく振舞う気丈さが少し気の毒になった。 「でも、なんだか安心します。こうやって、そばに男の人がいてくれると、こんなにも安 やしろ 728